【OW】コーチング論

どうも、ソロです
今回は以前にお話しした
『動画を見直しながら場面場面で反省する』は意味がないということについて、もう少し深く掘り下げた内容を書いていこうと思います
それと同時に、僕個人が思うコーチングのやり方や考え方を少し文字にしてみようと思います

ただ、この記事を読んでいただくにあたって2点ほど注意点があります
1つ目は、毎回の如く言っていますが完全に僕個人の考えなので鵜呑みにせず参考程度に見ていただきたいこと
2つ目は、現在多くのゲーム(チーム)でコーチを行っている方への非難や否定ではなく、あくまで僕の考えや情報の開示に過ぎないということ

この2点だけ注意して読んでいただければ幸いです

では・・・



動画を使った反省会について


まずは、冒頭でも言ったように動画を見直しながら反省会をすることの意味です
先に言っておくと、僕は動画を見直すという行為自体には否定的ではありません
むしろ、それは必要だと思っています
ただ、動画の使い方が『反省』ではなく『事実確認』であるべきというのが僕の考えです

要するに
・どこでミスったのか
・何をミスったのか
などの要素が理解できていない時の確認作業として行うもので、その場でそれ以上の言及は時間の無駄だと思っています
逆に言えば、上記のような要素が理解できているのであればさっさと次の試行段階に移った方が良いというのが僕の考えです

この考え方は、少し用途や意味が変わってきますが、僕は『ファーストチェス理論』みたいなものだと思っています
なにそれ?難しい話?って方の向けに、少しファーストチェス理論の説明を入れさせていただきます

ファーストチェス理論とは
「5秒~10秒で考えた打ち手」と「30分で考えた打ち手」のうち、86%は同じ打ち手であったことが実証されたことから生み出された理論です
つまり、人間が判断を下すのに必要なものは『時間』ではなく『思考回路』だというのが僕の考えです
これをゲームに当てはめると、試合中の5秒で判断したことと、30分も1時間もかけて下す判断は、判断する人(思考能力)が変わらない限り大体同じじゃないの?じゃあそれやる意味ある?っていうのが僕の思う反省会の在り方です

更に、この理論は面白い点がもう一つあって
仮に1日での成功率が86%の挑戦があったとして、それを1週間かけて考えると成功率が95%になる案件がある場合
86%の挑戦を1週間毎日やると、1回で成功する確率は
1 – (1 – 0.86)^7 = 99.9%   99.9% >> 95% になります
仮に1日の成功率を50%まで下げても
1 – (1 – 0.5)^7 = 99.2%  99.2% >>  95% になります

要するにグダグダ時間かけて少しずつ成功率上げるより、低くてもトライ→失敗→やり直し→トライを繰り返した方が成功に近づくので、上記で言った事実確認さえ済ませたら実践と失敗繰り返した方が時間の使い方として合ってるんじゃないかというのが僕の結論です

かなり大幅に省いた上に、若干極端な解釈で説明したので、もっと知りたいという方は検索してみるか本などを買ってみることをお勧めします
この理論はソフトバンク孫正義氏も実践しているらしいのでゲーム外でも役立ちます


なぜなぜ分析


これは自動車会社のトヨタが編み出したと言われている方法で、やり方は至ってシンプルです
1つの問題に対して「なぜそれは起こったのか?」ということを繰り返すことで本当の理由や原因を探る方法です

例えば・・・
圧倒的有利な状況なのにラインハルトが前に出ない!ってなった時
「この状況だと前に出ないと~」「有利取れてるんだから~」と場面ごとに指摘するのは簡単ですし、それはコーチングというよりだダメ出しに近いものだと個人的には思っています
では、なぜハルトは前に出なかったの? → 出れる状況じゃないと思った
なぜそう判断したの? → こっちの盾は割れてて、相手の盾は全く割れていなかった
なぜそれは起こった? → 誰も敵の盾に対してアクションを起こしていなかった

また、別のパターンでは
なぜハルトは前に出なかったの? → 出れる状況じゃないと思った
なぜそう判断したの? → 有利かどうかわからなかった
なぜわからなかったの? → 誰も状況の報告(共有)をしていなかった
なぜ報告がなかったの? → したつもりが伝わっていなかった
なぜ伝わらなかったの? → 「前出て!」だけで何の為に、どういった理由で前に出れると言えてなかった


などなど・・・書き出すと本当にキリがなくなってしまいますが
なぜ?なぜ?を繰り返すことで『本当に前に出なかったハルトだけの責任か?』という真の理由まで見えてくるパターンがあります
勿論、本人の問題である場合もありますが、その時もなぜなぜ分析を使えばいち早く改善に向けられるかもしれません

Aさんがミスをした際に、Aさんのミスを指摘するのは簡単ですが
・Aさん自身の問題なのか
・はたまた実はBさんが原因なのか
・そもそもチーム単位でのミスなのか
と、原因の追求と改善を目指すことで表面的な変化ではなく、根底から変えるべきところは変えないといけないというのが僕のコーチング論です

このなぜなぜ分析については詳しく載ってるサイトを教えてもらったので紹介しておきます

swingroot.com



まとめ


なんやかんや書いてきましたが
ゲーム内での理論や理屈を研究することは勿論コーチの仕事の一つでもありますが
コーチングという・・・いわば「人を育てる」「指導者」としての見方をしたときに、ゲーム外でのこと
つまり、指導方針や育成方法は理にかなっていますか?そういう勉強もしてますか?というお話です
当然、僕自身も全ての方法や理論を勉強しているわけではないので正誤はわかりませんが
コーチをする際に自分の中で芯となる理論やデータを持っておくのが大事というのが僕個人の考えです

何度も言いますが僕個人の考えです